推奨開発手法
プロトタイプとアジャイル開発による
ニーズへのミスマッチ対策と開発コスト削減
ハチビットの開発哲学
従来のシステム開発では、完成までに時間がかかり、実際に使ってみると
ニーズとのミスマッチが発生することが多くありました。
ハチビットは、この課題を解決するため、
「6割実装の段階で事務に投入し、実務に合わせながらアジャイル開発を行う」
というプロトタイプ開発とアジャイル開発を融合した独自の開発手法を確立しました。
-
プロトタイプ先行
完成度60%の段階で実際の業務に投入し、
リアルなフィードバックを得ながら
機能を洗練させていきます。
これにより、ニーズの取りこぼしを防ぎます。 -
アジャイル開発
小さい機能実装の設計・構築・リリースを、
3回から6回に分けて部分リリースを繰り返し、
実務にあったサービスを完成させていきます。
短いサイクルで改善を重ねることで、
高い品質と満足度を実現します。
各スプリント(2-4週間)で機能を完成させ、
継続的なフィードバックにより最適化します。 -
コスト最適化
早期の実務投入により、大幅な仕様変更を防ぎ、
開発コストを大幅に削減します。
また、段階的なリリースにより、
投資対効果を早期に実感できます。
開発プロセス
ハチビット独自の開発プロセスで
高品質なシステムを効率的に構築します。
-
要件定義・設計
お客様の業務フローを詳細にヒアリングし、現状の課題と改善点を明確化します。プロトタイプの設計を行い、60%完成度での投入計画を策定します。
-
プロトタイプ開発
核となる機能に絞ってプロトタイプを開発します。UI/UXを重視し、実際の業務で使いやすいインターフェースを構築します。
-
実務投入・フィードバック
60%完成のプロトタイプを実際の業務に投入し、ユーザーからのフィードバックを収集します。改善点を特定し、次のリリースに反映します。
-
段階的リリース
3-6回の部分リリースを繰り返し、機能を段階的に拡張します。各リリースで実務に即した改善を行い、最終的に完全なシステムを完成させます。
開発フロー詳細
6割完成から段階的リリースまでの
具体的な開発フローをご紹介します。
-
1プロトタイプ開発核機能60%完成
-
2実務投入フィードバック収集
-
3第1回リリース基本機能完成
-
4段階的改善3-6回のリリース
アジャイル開発の詳細
ハチビットが採用するアジャイル開発手法の
具体的な実践方法をご説明します。
-
スプリント開発(2-4週間サイクル)
2週間から4週間の短いサイクルで機能を開発し、各スプリントの終了時に動作するソフトウェアをリリースします。これにより、早期の価値提供と継続的な改善を実現します。
-
日次スタンドアップミーティング
毎日15分程度の短いミーティングで、進捗状況、課題、次のアクションを共有します。チーム全体の状況把握と迅速な問題解決を実現します。
-
プロダクトバックログ管理
機能要件を優先度順に整理し、スプリントバックログとして管理します。お客様のニーズに応じて柔軟に優先度を変更し、最も価値の高い機能から開発します。
-
継続的インテグレーション(CI/CD)
コードの変更を自動的にテストし、問題を早期に発見します。自動デプロイにより、開発から本番環境への展開を迅速かつ安全に行います。
-
定期的な振り返り(レトロスペクティブ)
各スプリント終了時に、何が良かったか、何を改善すべきかをチームで振り返ります。継続的なプロセス改善により、開発効率と品質を向上させます。
-
お客様との密接な協働
プロダクトオーナーとしてお客様に参加していただき、要件の優先度決定や機能の受け入れテストに協力していただきます。これにより、期待通りの成果物を確実に提供します。
この開発手法のメリット
従来の開発手法と比較した
ハチビット開発手法の優位性をご紹介します。
-
ニーズの正確な把握
早期の実務投入により、実際の業務フローに即した機能を開発できます。要件の取りこぼしを大幅に削減します。
-
開発コストの削減
大幅な仕様変更を防ぐことで、開発コストを30-50%削減できます。段階的投資により、リスクも最小化します。
-
早期の効果実感
完成を待たずに部分的な効果を実感できます。投資対効果を早期に確認し、継続的な改善が可能です。
-
リスクの最小化
段階的なリリースにより、大きな失敗を防ぎます。問題が発生しても早期に修正が可能です。
-
ユーザー参加型開発
実際のユーザーが開発プロセスに参加することで、高い満足度と使いやすさを実現します。アジャイル開発により、お客様の声をリアルタイムで反映できます。
-
継続的な改善
リリース後も継続的に改善を行い、常に最新のニーズに対応したシステムを維持できます。スプリントごとの振り返りにより、品質を向上させ続けます。
-
迅速な市場投入
短いスプリントサイクルにより、競合他社より早く市場に投入できます。早期のフィードバックにより、市場ニーズに素早く対応します。
-
柔軟な要件変更
プロダクトバックログの優先度を柔軟に変更できるため、ビジネス環境の変化に迅速に対応できます。
不具合管理と品質保証
アジャイル開発における不具合の早期発見と
効率的な解決手法をご説明します。
バスタブ曲線:不具合発生パターン
-
バスタブ曲線と不具合の発生パターン
ソフトウェア開発では「バスタブ曲線」と呼ばれる不具合発生パターンが存在します。開発初期と運用開始直後に不具合が多く発生し、その後安定化する特徴があります。アジャイル開発では、この初期の不具合を積極的に発見・解決することで、長期的な品質向上を実現します。
-
アジャイル開発での初期不具合増加の原因
アジャイル開発では、短いスプリントで機能をリリースするため、初期段階で不具合が多く見つかります。これは、早期の実務投入により隠れていた問題が表面化するためです。しかし、この「早期発見」こそが、後期の大きな問題を防ぐ重要なプロセスとなります。
-
継続的テストと早期発見
各スプリントで継続的なテストを実施し、不具合を早期に発見します。自動化テスト、ユニットテスト、統合テストを組み合わせることで、不具合の検出精度を向上させ、修正コストを最小化します。
-
迅速な修正と品質向上
発見された不具合は、次のスプリントで迅速に修正します。小さな不具合の積み重ねにより、システム全体の品質が向上し、最終的には安定した運用を実現します。
-
不具合修正コストの最適化
不具合の修正コストは、発見時期が遅れるほど指数関数的に増加します。アジャイル開発では、早期発見により修正コストを大幅に削減できます。初期の投資により、長期的な保守コストを最小化します。
-
品質保証のメリット
早期の不具合発見により、システムの信頼性が向上します。ユーザー満足度の向上、運用コストの削減、セキュリティリスクの軽減など、多面的なメリットを実現します。
導入事例
ハチビットの開発手法を採用した
実際の導入事例をご紹介します。
-
製造業A社様 - 在庫管理システム
従来の在庫管理をデジタル化し、リアルタイムでの在庫把握を実現。6割完成のプロトタイプを現場に投入し、作業員の意見を取り入れながら4回のリリースで完成。
結果:在庫管理工数を70%削減、在庫ロスを90%削減 -
サービス業B社様 - 顧客管理システム
顧客情報の一元管理と営業活動の効率化を実現。営業担当者が実際に使用しながら機能を改善し、5回のリリースで理想的なシステムを構築。
結果:営業効率が150%向上、顧客満足度が30%向上 -
小売業C社様 - ECサイト構築
既存店舗のオンライン展開を実現。スタッフが実際に商品登録や注文処理を行いながら、使いやすさを追求。3回のリリースで完全なECサイトを完成。
結果:オンライン売上が月間200万円達成、運営工数を50%削減
開発環境・技術スタック
ハチビットが採用する
安定性と信頼性を重視した開発環境をご紹介します。
-
VPS
-
物理サーバー
ハウジング -
Linux
CentOS -
PHP
-
PostgreSQL
-
Apache
-
Let's Encrypt
-
LAMP環境
開発環境の詳細
ハチビットが採用する開発環境の
特徴とメリットをご説明します。
-
VPS・物理サーバーハウジング
クラウドと物理サーバーの両方に対応し、お客様のニーズに応じて最適な環境を提供します。VPSは柔軟性、物理サーバーは安定性とパフォーマンスを重視した選択が可能です。
-
Linux CentOS環境
企業向けに最適化されたCentOSを採用し、高い安定性とセキュリティを実現します。長期的なサポートと豊富なドキュメントにより、保守性も抜群です。
-
RedHat Enterprise Linux(RHEL)
オープンソースのCentOSに加えて、RedHat Enterprise Linux(RHEL)も採用しています。RHELの有償版を利用することで、24時間365日の技術サポート、セキュリティパッチの迅速な提供、専門的な技術相談を受けることができます。また、RedHatの利用料金の一部はオープンソースコミュニティへの還元や、開発者支援、教育プログラムなどに活用され、技術の発展と社会貢献に直接つながります。
-
PHP開発
Web開発に最適化されたPHPを採用し、高速な開発と豊富なライブラリを活用します。オープンソースのため、ライセンスコストも抑えられます。
-
PostgreSQLデータベース
高機能で信頼性の高いPostgreSQLを採用し、複雑なデータ処理や大規模データの管理にも対応します。ACID準拠により、データの整合性も保証されます。
-
Apache Webサーバー
業界標準のApache Webサーバーを採用し、高い安定性と豊富なモジュールを活用します。セキュリティ機能も充実しており、企業向けシステムに最適です。
-
Let's Encrypt SSL証明書
「すべてのWebサイトをHTTPS化する」という理念のもと、無料で高品質なSSL証明書を提供するLet's Encryptを採用しています。デジタル格差の解消とインターネット全体のセキュリティ向上を目指し、自動更新機能により証明書の管理負荷も大幅に軽減します。
-
セキュリティとコストの最適化
Let's Encryptの採用により、年間数万円のSSL証明書費用を削減しながら、同等以上のセキュリティレベルを実現します。90日間の有効期限と自動更新により、証明書の失効リスクも最小化されます。
-
LAMP環境(Linux + Apache + PostgreSQL + PHP)
Linux、Apache、PostgreSQL、PHPを組み合わせたLAMP環境を採用し、安定性とパフォーマンスを両立したWebアプリケーション開発を実現します。業界標準の技術スタックにより、保守性と拡張性も確保されています。
Let's Encryptの理念と使命
インターネット全体のセキュリティ向上
すべてのWebサイトをHTTPS化することで、インターネット全体のセキュリティレベルを向上させ、ユーザーのプライバシーとデータ保護を実現します。
デジタル格差の解消
高額なSSL証明書の購入が困難な小規模事業者や個人でも、無料でセキュアな通信を実現できるよう、デジタル格差の解消に貢献します。
自動化による運用負荷軽減
証明書の自動発行・更新機能により、管理者の運用負荷を大幅に軽減し、セキュリティ管理をより簡単で確実なものにします。
RedHat Enterprise Linuxの採用理由
オープンソースの価値を最大化し、
技術支援と社会貢献を両立する選択
24時間365日の技術サポート
RHELの有償版を利用することで、専門的な技術サポートを受けることができます。システム障害や技術的な課題が発生した際に、迅速かつ確実な解決策を提供し、ビジネスの継続性を保証します。
セキュリティパッチの迅速提供
セキュリティ脆弱性が発見された際に、RedHatから迅速にパッチが提供されます。これにより、システムのセキュリティを常に最新の状態に保ち、サイバー攻撃のリスクを最小化します。
オープンソースコミュニティへの還元
RHELの利用料金の一部は、オープンソースプロジェクトの開発支援、ドキュメント整備、開発者教育プログラムなどに活用されます。技術の発展と社会貢献に直接つながる投資となります。
教育・人材育成への貢献
RedHatは教育機関や開発者コミュニティへの支援を行っており、RHELの利用は次世代の技術者育成や、技術教育の充実に貢献します。持続可能な技術エコシステムの構築に参加できます。